エンジニアリングストーリー

エンジニアリングストーリー Episode 1

厚い人材層がもつ提案力と品質が私たちの武器です。 小崎哲生

名古屋大学大学院理学研究科博士課程卒。在学中、素粒子宇宙物理学の分野で素粒子実験研究を行っていた。実験の立ち上げ期を経験するなかで、イノベーションによる物事の進化に魅了され、光機能事業部の前身である薄膜事業部の立ち上げに興味をもつ。Dr.を取得した1998年に入社。以来、事業部の立ち上げ、技術の牽引役として尽力してきた。

光機能事業部の歴史と進化

1998年、まだデジタルカメラの200万画素が上位機種だったような時代に、当社は薄膜事業部(現光機能事業部)を立ち上げました。当時は光学薄膜技術をもつ企業も限られており、コーティング技術が日進月歩で進化していた時代です。コスト競争より技術力で勝負していたのが私たちの部署でした。お客様のニーズに合わせて技術開発を次々と行っていくなかで、新たな技術も生まれていきました。

最初に量産品となったのは、プロジェクション・テレビで使用されるレンズで、反射防止膜をコーティングしたものです。デジタルカメラに使用される光学部材への反射防止膜も、当時から現在まで量産品として手がけています。その他、プリズム、金銀ミラー、ミクロメーター、液晶プロジェクターのフィルター、ミリ波を透過する鏡、多色表示システムなど、国内外からのお客様の用途・ニーズを受け、それに合わせた技術開発を次々と行ってきた歴史があります。

近年では受託開発はもとより、より提案型の開発が求められるようになってきました。お客様の商品開発をリードするような提案ができるような技術を日々磨いています。

また、光学薄膜分野の世界的権威でもあるMACLEOD教授の著書『光学薄膜原論』の翻訳に携わるなど、光学薄膜のコア技術を高める取り組みも積み重ねています。


約20名の技術者の提案力と対応力

そんな技術を培ってきたのが、現在、光機能事業部に所属する20名近くの技術者たちです。用途のバリエーションが多岐に渡り、提案力が求められるからこそ、成膜の技術+αの周辺知識が必要です。さまざまな御要望にきめ細やかに対応できるよう、20名のスタッフそれぞれの強みを伸ばした人材育成をしています。

さらに、私たちのこだわりは「品質」にもあります。もともと、私たちは「眼鏡づくり」の文化のなかで仕事をしてきました。眼鏡は生活の必需品。眼鏡づくりというのは、必ず「正確性」と「スピード」が求められます。1本の眼鏡をお客様へお届けするために最大限の努力を払うのが、眼鏡づくりの現場です。

そんな文化のなかで培ってきた品質と納期への対応力については、光機能事業部のサービス力として継承している部分です。

また、ISO140001、ISO9001の遵守、環境関連物質を使わないグリーン調達への取り組みなど、技術環境の整備もしっかりと行っています。


赤外線窓 ホワイト IR WINDOWの開発

当社の技術提案の種類は大きく二つあります。ひとつは、既にあるお困りごとに対して「機能面」で新たなご提案をする。もうひとつが、「加飾」をするご提案です。

なかでもご紹介したいのが、2年前に発売開始した「ホワイトIR WINDOW」です。実は、開発のもとになった案が出たのは今から7年ほど前。当時、スマートフォンや携帯電話のデザイナーたちを悩ませていた「黒い赤外線窓のデザイン処理」を当社の成膜技術でどうにか色づけできないか?という意見が開発のはじまりでした。

開発から3年ほどかけて、最初に出したのが「COLOR IR WINDOW」です。これは、スマホだけではなくトイレのリモコンの受光部などにも導入されるなど、使用の幅が広がりました。こうして提案型新商品のカラーバリエーションが揃ったものの、実は最後まで大きな壁となっていたのが「白」を出すことでした。白い色自体が、光を散乱させて出す色ですから、赤外線のみ透過させて白を出す部材を開発するのに、さらに2〜3年はかかりました。そして、満を持して「ホワイト IR WINDOW」を発売開始。こちらは特許も取得し、スマートフォン等にさっそく導入いただいています。

こうした当社独自の技術をもって、製品、部品、モジュールとしての技術提案を今後も積極的に行っていきたいと考えています。


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