等色関数フィルタ
等色関数フィルタの概要
等色関数フィルタは、人の目の感度曲線を再現するフィルタで、カメラやセンサー機器の間に差し込むことで、人と同じ見え方にすることができます。理想とする感度曲線との僅かな差が、人間の見え方との差を生むことになります。この差は、製造上のばらつきから生じるもので、その結果機器精度差に影響します。理想的な等色関数フィルタは、国際照明委員会(CIE1931)で定義されたX、Y、Zの三刺激値を忠実に再現するものです。
ガラス上に誘電体膜を積層し、多層膜界面での干渉効果を利用し、所望の透過スペクトルを実現します。
等色関数フィルタの特長
東海光学の等色関数フィルタには以下の特長があります。
特長① f1'を極限まで低減し人の目の感度に限りなく近づけました。f1' 2%以下を実現します

f1'について
理想の分光透過スペクトルと実測値とのズレ量を表す指標で、JIS C 7801、ドイツ工業規格DIN 5032-7 で定義された規格です。
値が小さいほどズレ量が少なく、理想に近いフィルタとなります。
上図はf1' <2% の実施例です。
特長② 緻密な膜で各種信頼性試験をクリアします
試験項目 | 試験条件 | スペクトル変化 | 外観 | 密着性 | 判定 |
---|---|---|---|---|---|
恒温恒湿試験 | 85℃ 85% RH 1000h | 無し | 異常なし | 異常なし | 合格 |
ヒートサイクル | -40℃ ↔ 85℃ 500サイクル |
無し | 異常なし | 異常なし | 合格 |
温湿度サイクル | -20℃(2h)↔ 65℃(2h) 90%RH | 無し | 異常なし | 異常なし | 合格 |
特長③ ご要望によりカスタマイズします
- 分光透過率のカスタマイズが可能(お客様の光学系、検出器特性に合わせた設計が可能)
- 裏面に反射防止膜、UV-IR カットフィルタの成膜も可能
- ご要望のサイズ、形状にカットし提供します
用途
- 輝度計
- 照度計
- 色差計
- 色彩計
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提案・開発の流れ
お問い合わせいただいてから、お見積の提示、試作、量産生産までの大まかな流れです。期間は案件によって異なります。
まずはお気軽にお問い合わせください。御社ニーズにあわせてご提案させていただきます。
STEP 01
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よくあるご質問
下記のようなご質問もお気軽にお問い合わせください。
指定の仕様条件を満たすコーティングは可能ですか?
試作の依頼を相談したいのですがどうしたらいいでしょうか?
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TLシリーズ・FC-1のデモは可能ですか?
サンプルはありますか?
東海光学が選ばれる理由
選ばれる理由01
1939年創業、世界70カ国以上に展開する眼鏡レンズ専門メーカーが培った世界トップレベルの成膜技術。
選ばれる理由02
1~100㎛の外観品質を制御するドライコーティング技術。
単層~数百層まで、多種多様な多層膜のナノオーダーの膜厚制御。
選ばれる理由03
10,000件以上の案件対応実績。
営業・技術・開発が一体となってお客様の課題に向き合い最適なソリューションを提案。
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